【 迎春 令和七年 乙巳(きのとみ)を読む 】 DeleteOK! Okada private information 2025年1月

明けましておめでとうございます。
恙なく善き一年をお過ごしいただけます様、衷心より祈念申し上げます。

さて、1945年夏に終戦の詔が発せられ今年は80年の節目。

毎年恒例元旦早暁、我が家の北東方向に位置する欅並木防風林にお神酒を手向けつ終戦の詔を謹唱す。

安岡先生の著書では乙巳の本年は『因循姑息にケリをつけ勇敢に進む年』との事。
まさに改めて『道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期ス』べき1年か…との思いを暗闇の中で巡らせる。

本年も縁尋機妙多逢聖因のための道縁無窮を楽しもうと。変わらず宜しくお願い申し上げます。

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【1】安岡先生『干支の活学』から乙巳(きのとみ)2025年 令和七年を読む

【2】ご一読推奨!アシアルNote 『2024年の振り返り』∞『2023年の振り返り』

【3】ITビジネス研究会「スマートホームの今とこれから」1/29(水)15: 30~

【4】必見!NEC、NTTデータ、SCSK、富士ソフトのAI活用担当とITBIZ代表が議論

【5】今月の箴言

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【1】安岡先生『干支の活学』から乙巳(きのとみ)2025年 令和七年を読む

『干支の活学』41頁には『因循姑息にケリをつけ勇敢に進む年』と章頭に記されている。 

『乙』は改革創造の歩みを進めるに、いかなる抵抗があっても、紆余曲折があっても、それを進めて行かねばならぬとの意。

『巳』は地中から這い出る蛇を表す象形文字で、冬眠生活を終え地上に這いだし、新しい活動を表すそう。但し巳(み)と、自己中心の己(こ)の違いに関するくだりは、人としての姿勢を問う安岡先生らしい解説が付されてる。

そこから『乙巳』は外界の抵抗力が強くとも、屈せず、弾力的に、創造的に堂々と進むべしと導き出されてます。

前の乙巳は1965年 昭和40年。
オリンピック景気の反動から深刻な不況(証券不況)を招きましたが、当時の政治家たちは金融緩和に留まらず戦後初の建設国債発行に踏み切り、翌年からのいざなぎ景気へと結びつけた。海の向こうでは、米軍の北爆、中国では文革が始まった年だった。

昨今、我が国ではかの自動車産業ですら信じがたい大局面。又かつて7割の市場を席捲した大ブランドPC-9801の血筋も既に中国企業傘下とか。白物家電も悉く海外勢にとってかわられ、
GAFAと背比べができるような日本産IT創出も期待は薄そう。

コンプライアンスやらハラスメントやらSDGsやら、指針やら指標やらでやたら社内でも管理監督部門が増えコスト増に手続き増の金縛り。いやはや大変な時代。

今更ながら若かった頃の時代背景だっからこそ救われた吾が身、我が振りと恥じ入るばかり。冷汗



【2】ご一読推奨!アシアルNote 『2024年の振り返り』∞『2023年の振り返り』

改革創造を求められる2025年乙巳。

年頭に当たり是非ご一読をお薦めしたいNote記事をご紹介。

まずは昨年(2024年12月)の記事から。
”変曲点の年”といったワードが目に留まる。

数学の世界の言葉ですのでお解りにならずともそのまま一昨年(2023年12月)の記事
ご一読を。

2023年の記事では当然の如く”AI”というキーワードが各所に散見される。AIの研究開発チームとか、高精度の文字認識エンジンとか、AIを用いた自然言語の処理とか、採点AIアシスタントとか、AIによる作問システムとか…。

ところが2024年の記事ではAIの文字は『AI活用推進チーム』の一か所だけ。

開発会社として業務でのAI活用は、既に当たり前のように取り込まれ馴染んでしまっているのでは…と”文系”の私はそのように捉えてる。ちなみに”変曲点”とは「上に凸」と「下に凸」が切り替わる点を指すそう。

話しはそれるがその昔在籍してたキヤノン販売には『売上一次方程式』という大方針が存在した。

月初は低調ながら月末に近づくにつれ急カーブを描き変曲点を形作り予算を完遂する姿勢は社内的には非とされた。月初から綺麗な右肩上がりの一直線で売上を積み上げて行く姿勢を日々求められ、ある意味楽しんでこなしてきた。

後に察するに上層部が”読める”ことを前提に考えた経営指標だと言えよう。しかし既に35年以上の時を経るとやすやすと数字が読める時代背景ではなくなっている…はず。

故にアシアルNoteに記された”変曲点”の視点やその捉え方は、経営指標策定において要となる時代背景ではなかろうか。

更にキヤノン販売では『売上一次方程式』に加え『105型』という命題も合わせて課せられてた。

予算に対し100%では未達扱いで、対予算105%の受注確保を正とする経営方針。さすれば翌月は5%の貯金(受注残)を持ち月初を迎えられるという経営層目線でのカラクリ。笑

当時、私は一切否定しなかったし、今でもそれらが記された”冊子”は大切に書庫に保管してる、それも35年に渡り。裏を返せば、私自身の成長が止まってるのかもしれないが…笑。

AIの大きなうねりをアシアルは”変曲点”と捉え、いかにそれを梃子(てこ)にして組織からマインドから企業体力の一つとして組み込んだか…。

”変曲点”も”市場席捲する大きなトレンド”も異常な速度と話題数を生み出している昨今、ご紹介した二つのアシアルNoteぼ記事は大いに一読の価値が有るのではと、知己の会社が何社も思い浮かぶ。

60年に一度の乙巳の十干十二支の意とするところである『因循姑息にケリをつけて勇敢に進む年』『外界の抵抗力が強くとも、屈せず、弾力的に、創造的に堂々と進むべし』と通じるのではと年寄りとしては深く感じる年初。



【3】ITビジネス研究会「スマートホームの今とこれから」1/29(水)15: 30~

ITビジネス研究会の2月特別セミナーはスマートホームがテーマです。

スマートホーム・ビジネスを手掛けるmui Lab(ムイラボ)CEOの大木和典氏をお招きし、「スマートホームの今とこれから、そして同社の取り組み」についてお話し頂きます。

消費者がデバイスを操作したりするのは容易になってきたものの、国内のスマートホームの普及がなかなか進んでいないもよう。

楽しさやワクワク感が生まれないことが最大の理由かもしれないと言われていると共に家のスマート化によるインセンティブを指摘する声もある。

大木様にスマートホーム普及への施策を提案して頂きます。

同社では天気予報などの情報をリアルタイムに表示する木製ディスプレイmuiボードなどを開発、販売されておられます。

生活に溶け込むITの設計思想カームテクノロジーの理論を取り入れ、インテリア空間に調和するデザインに取り組まれている。

以下の同社の紹介記事です。
https://japan.zdnet.com/article/35214222/

日時
2025年1月29日(水)15時30分から17時

講師
mui Lab(ムイラボ)CEO 大木和典氏

テーマ
スマートホーム普及への道と、IT業界へのインパクト

会場
TKP銀座ビジネスセンター カンファレンスルーム3A

定員
会場参加は20名
オンライン参加は最大30名

詳細、お申込みは… https://it-biz.jp/event/7666



【4】必見!NEC、NTTデータ、 SCSK、富士ソフトのAI活用担当とITBIZ代表が議論

生成AIが日本のIT産業の構造変革を迫る。
伝統的な人月ビジネスと多重下請けを崩壊させるからだ。

システム構築の生産性が大きく向上すれば、ビジネスモデルの抜本的な見直しに迫られる。
2次請け、3次請けは存続に危機にたつ。大手も新しい収益源を確保しなければ、勝ち残れないだろう。

生成AIを単に生産性を向上させるツールとみていると、IT業界の再編・淘汰の波に飲み込まれてしまうだろう。

顧客との関係、大手と協力会社との関係が抜本的に変わる可能性がある。料金体系も変わる。

そんな生成AIのシステム開発への適用とビジネスモデルについて議論する。

パネルに登壇頂くのは、
NTTデータグループ 技術革新統括本部Apps&Data技術部部長 海浦隆一様、NEC ソフトウェア&システムエンジニアリング統括部デジタル開発標準グループ ディレクター曽小川貴裕様、SCSK 技術戦略本部デジタル推進部長 工藤修一様、富士ソフト 生成AI部長の河野恭太郎様 の4名。

ITビジネス研究会代表理事の田中克己氏がパネルディスカッションの進行を務める。

日時
2025年2月26日(水)15時30分~ 17時から情報交換会

テーマ
生成AIがIT業界に及ぼす計り知れないインパクトを探る

会場
TKP銀座ビジネスセンター カンファレンスルーム6A
東京都中央区銀座8-2-8 京都新聞銀座ビル 6F

定員
会場参加は40名
オンライン参加は最大30名

詳細、御申込みは… https://it-biz.jp/event/7719



【5】今月の箴言

国際連合1 安岡正篤著『禅と陽明学 下』 360頁

いま天下の識者が心から国際連合というものに慊(あきた)らざる所を持っている(中略)

国際連合は平和的問題については喧しく議論をするけれども、国際連合が一番情熱を沸かさなければならない最も道義的な問題(中略)、あの天下を嘆かせたハンガリー問題。

ハンガリ―がソ連共産党の虐政に対し反乱を起こした。それに対しフルシチョフは大砲と戦車を以ってこれを弾圧した。(中略)

ヨーロッパはもとより、アメリカに居るハンガリー人、その同情者は国際連合に救いを求めた。けれども国際連合はウンともスンとも言わず何もしなかった。


国際連合2 安岡正篤著『禅と陽明学 下』 361頁

中共がチベットに試みた弾圧、迫害、虐政というものは、言うに忍びざるものである。(中略)人類の歴史にもない虐政だ。

ダライ・ラマをはじめとして国連に深刻に訴え、救いを求めた。

けれども国連は何もしない。(中略)

そうしておいて、中共は8億もの人口であるからいずれ大きな売込み先になるだろうというさもしい算盤を弾いて、そんな目先の利を追い、中共を過大評価している。

中共は国連に入らないと言っているのに、どうぞお入り下さい、などと言っている。(中略)

正義というものが無くなって、目先の算盤勘定、利害打算で動いている。

国連というものは、本来もっと毅然として権威を発揮しなければならない。


天地万物元一体 安岡正篤著『禅と陽明学 下』 371頁

宇宙の中にこの地球というものができて、最初は混沌としたものであったが、無機物からだんだん有機物の世界ができ、その有機物の世界から今度は生命の世界が発展し、そして人間の精神、道徳というものが発達した。

だから人間と自然というものは元来一つのものである。

神が特別に人間というものをつくったのではなくて、自然界も動物界もみな一貫した天地創造の段階に属するものだ。

だから人間の本質的なものは自然界にも存するものである。

(中略)天地が人間というものを通じて心の世界を開いた。創造した。

補足:張横渠「天地の為に心を立て、生民の為に命を立て、往聖の為に絶学を継ぎ、万世の為に太平を開く」


聖人賢仁俗人凡人皆一つ 安岡正篤著『禅と陽明学 下』 373頁

人間、初めに返れば、聖人も賢仁も、俗人も凡人もみな一つ。同じこと。

ところが(中略)だんだん成長し、生活するにしたがって、いつの間にかそこに我という小さなもの、頑ななもの、小さく凝り固まったものができてくる。

それがいわゆる有我だ。

その私心に隔てられ、そこから物欲が生じてくる。

(中略)いろいろの外物の欲望に覆われ、隔てられることになって、大なるものも以って小に、通ずるものも以って塞がり、人各々の心ありて、共通性を失い、父子兄弟を視ること仇讐(きゅうしゅう)の如くなる。


年頭余談

例年にない妙な気象状況が続き、夏からは実家仕舞いのばたばたが到来し、仕事のスケジュール調整等々富士撮影も思うとおりに運ばずじまいの昨年。

長く、富士と星景、富士と流星、富士と天の川を中心に狙ってきたが、今年は『春夏秋冬月光富士』に心新たに挑戦してみようと思い立つ年頭。

(ご参照:富嶽百”圭”

月の満ち欠けに順光逆行の方位を読み、新たな隠れスポットを見つけ出し、本メルマガにてご紹介できれば…不亦樂乎の一年になりそう。(熊は恐いですが…)

まさに思いついたが啐啄同機。今年も道縁無窮を楽しみたいもの。

以上

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岡田圭一 090-4923-4682
OKADA Business Engagement Consulting
中堅中小IT系企業の顧問、相談役、アドバイザー、監査役、社外取締役等
累計29社