齢65を迎え、合わせて開業20周年の一年でしたが、改めて”老害”には気を付けねばと感じ入った晩秋の富士山麓での一幕を本年の締めくくりとして記します。
オリオン座流星群が月の影響もなく好条件だった今年の極大日。午前零時過ぎ、標高1,300mの秘蔵の撮影スポットにカメラをセットし、熊出没注意の暗闇で1人シャッターを切ってると、遠くにヘッドライトが…。
私がセットしたカメラから10m程の所に足立ナンバーのワゴン車が…いやはや。汗
社内から現れたのは70代の爺さん、婆さん5人ほど。口々に「ここはいいところねぇ~」と歓声を上げ、カメラのセットを始める。嬉しすぎて我を忘れたか、はたまた老化による配慮障害か、星景写真撮影マナーなどお構いなしの傍若無人ぶり。平気で私や私のカメラに懐中電灯の灯りを向けてくる。
更に呆れたのが、たった一人山道を登ってくる自転車旅の若者に向かい『お~い!自転車のライトを消せ!こっちは流星群の写真を撮ってんだ!』『何やってんのよ~写真がダメになっちゃう~』と暴言を浴びせかける。まったくどの口がものを言ってるのやら。自分達こそ私のカメラにさんざんライトをあててるだろ。
注意力も配慮も思いやりも喪失したその姿、まさに”老害”そのもの。
皆由無始貪瞋癡…人間は人間になる前、猿の頃から三毒(貪瞋痴)が備わっているものといった教えが思い返される丑三つ時。
とは言え出没注意地区の深夜、これだけ騒いでくれれば熊除け鈴がわりに役立っているとも言えなくもない。笑;
騒々しい老害一団が去った後、より一層”六十して耳順う七十にして矩を踰えず”で過ごさねばと、体の芯まで冷え切った明けの明星。
コロナワクチンもとうとう7回目接種完了。今年もお世話になりました。
《癸卯》の示す通り、筋の通らぬ裏金問題で巷間波立ってますが、厄病もようやく遠のき改めて善き新年《甲辰》をお迎え頂けますよう。
━━━━ ヘッドライン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】TOLOT「みんなも注文」で『CALENDAR2024』カワセミ三昧!をご購入頂けます
【2】シンスターOJT実施現場報告 某IT会社研修の現場からレポート その5
【3】今月の箴言 / 『カワセミ雲と富士』 『彩雲とダイヤモンド富士』 『雲間の双子座流星群』
【4】間もなく一周忌 追悼:藤井旭先生 2022年12月28日逝去 行年81歳
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【1】TOLOT「みんなも注文」で『CALENDAR2024』カワセミ三昧!をご購入頂けます
毎年恒例、拙撮2024年カレンダーはカワセミで12ヶ月を彩りました。
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※注文期限は2024/01/14までとなります。
※TOLOTの場合、1月から12月までの12枚構成となり表紙は有りません。
=ご参考=
野鳥の杜 三鷹 Photo by DeleteOK
【2】シンスターOJT実施現場報告 某IT会社研修の現場からレポート その5
個社別カスタマイズで定評のシンスターOJTを知己の開発会社が採用され、こっそり隠れて私もオブザーバー参加してきました。
研修の目的は『次世代を担う技術者リーダーの育成』で全5回のコースとなります。
第1回:ビジネス論理思考 ~自身の考えを体系的に整理する、筋道を立てて考える~
第2回:ライティング&プレゼンテーション ~文章や資料を用いて相手にわかりやすく伝える~
第3回:納得と共感のコミュニケーション~相手の主体的な行動を引き出す~
第4回:顧客を巻き込む力 ~オーナーシップを持って社内外の関係者を動かす~
第5回は最終回。
研修総括ワークショップ~研修での学びを振り返る、今後の取り組みを考える~に隠密参加してきました。
果たして研修内容が身に付いてるか否か…。幸いにもはっきりと見てとれました。
グループワークに関し、最初の頃は手が停まってしまう、考えあぐねてしまうといった姿が多々散見されましたが、第5回目となると制限時間内でよくそこまで気づくことが出来な、効率的に端的にまとめあげたな、と驚かされるシーンが多々。
特に日常業務における問題点がグループワークに上げられると、まさに”ビジネスチャンス”が多々見受けられ、営業や経営層にとってはまさに宝の山…ではないかと。
以下は最終回参加メンバーの最終アンケートからの生の声(一部)です。
- 何を考えてミーティングに参加すればよいのかが、MECEを活用することで旨くまとめられると気づいた。
- 打ち合わせや課題について常にISSUEを意識して取り組むことが重要であることが理解できた。
- クライアントとの会話や打ち合わせの際、ロジカルシンキングを常に意識する重要性に気づいた。
- 自分の考えを人に伝える際は、言い方を工夫し伝わったかを重視する。
- コミュニケーション、プレゼン、巻きこみ力と全ては論理思考から繋がっていることが理解できた。
- 論理的に納得と共感を得ることが重要。
- コミュニケーションに難がある傾向が強い業界故、論理的な文書や資料、コミュニケーションは有益。
- 説得力、納得力あるコミュニケーション力を身に付けるのに役立った。
- ロジカルツリー作成のスキルは、業務で問題が発生した際に使うことは当然だが、普段の会話の中でも活用したい。
- 何か提案する際には常に”ISSUE”が重要であることに気が付いた。
猛暑真っ盛りからスタートし例年に無く長い暑い夏を経て、寒さ増す師走に至る全5回。
ひとえに善き師と出会え、更に忖度無く直言してくれる”ロジカルの下地を身に付けた”同僚仲間と出会い、参加者の一人一人にとり人生の醍醐味を感じ得た場になったのではないかと、年寄りは思う所。
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巻きこみ力研修はシンスターの最も定評の髙いOJTメニューです。
【3】今月の箴言 / 『カワセミ雲と富士』 『彩雲とダイヤモンド富士』 『雲間の双子座流星群』
三学戒 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 2頁
少(わか)くして学べば壮にして為すあり 壮にして学べば老いて衰えず 老いて学べば死して朽ちず
忍辱 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 32頁
辱めを生ずる、恥を生ずる、馬鹿馬鹿しいな、嫌だな、つまらないなと言うようなことを我慢しなければいけない。
それにいちいち腹を立てていたら何もできません。
真実の生活をしようと思えば思うほど、俗人に交われば交わるほど、恥を忍ばせなければいけない。
これは実に骨身にこたえることです。
釈迦と敬 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 54頁
釈迦は人間には愛と同時に敬というものがあって初めて進歩向上するのであるが、
世の中に敬すべき何物をも持たないということの禍を釈迦は常に論じた。
人はどうして堕落を逃れ、どうして解脱できるか。
常に自分が尊敬し、帰依する何物かを持たなければならない。
それを持たないことが人間の一番の禍である。
釈迦は人間に向けて、常に何かを尊敬し、何に帰依すべきかということを説いている。
劫濁 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 56頁"
歴史というものを通観してくると、そこに時代というものがある。
長い目で見て人間として非常に純であった時代と、汚れた時代とがある。
時代が汚れて来るのを「劫濁」(こうじょく)という。
堕落敗退 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 57頁
現実生活が厳しくなって、是に打ち負かされるようになると、だんだん感覚的、肉欲的になってくる。
これをsensate官能的という。
これを推し進めると動物的と同じことになって、人間は堕落退廃してしまう。
煩悩濁の五濁 安岡正篤著『禅と陽明学 上』 59頁
貪瞋痴。いい気になって横着になり、大事なことをいい加減にする「慢」。
大切な心理、道、教えを素直に聞かない、なんとかかんとか疑いを持つ「疑」。
貪、瞋、痴、慢、疑これを徳に「煩悩濁の五濁」という。
季節の彩3点
『カワセミ雲と富士』 『彩雲とダイヤモンド富士』 『雲間の双子座流星群』
【4】間もなく一周忌 追悼:藤井旭先生 2022年12月28日逝去 行年81歳
間もなく藤井旭先生の命日が近づく。
叶うなら本メルマガ読者で藤井先生の名と功績を知る方と献杯を共に過ごせる機会に恵まれれば星好き年寄りとしては嬉しいもの…。
恐らく私が中学時代に撮影した【北極星】【金星と昴】【月と昴】モノクロ3点
もし藤井先生の書に出会わず星景写真に興味を持たなかったら…。
深夜富士山麓でカメラを構えることも無く、氷点下に凍てつく事も無く、藪蚊と熊に怯えることも無かったろう。
初めて手にした藤井先生の書籍は『天体写真の写し方』1970年 誠文堂新光社刊。既に手元からは逸失して遠いが表紙のオリオン座光跡写真は目に焼き付いてる。
渋谷は東急文化会館の五島プラネタリウムの書籍販売コーナーで父にせがんだ12歳頃。まだカメラも持っておらず、ひたすら藤井先生の撮られた見事な天体写真を穴の開くほど見つめ夜空に思いを馳せていた。
幼き頃は五島プラネタリウムに入り浸っていたと言っても過言ではない。
上映が終わる度の総入れ替えといった世知辛い時代はなく、一度入館したら夜まで何度も同じものを見続けた。違反かも知れぬが既に時効であろう遠い思い出。
長い時を経てこの10月中旬に思いがけなく嬉しい報せが飛び込んできた。
会津出身の若き知己が、故郷の方々に尋ねてくれ、何十年越しで気になっていた藤井先生ゆかりの天文台がその昔在った場所を探し出し知らせてくれた。
多忙な中の有り難き心遣い。原発事故の影響で既に原生林に戻ってしまい行く事は出来ずとも感謝の念に堪えない。
11月には藤井先生の『星の旅』が再発刊された。1986年に出版された南半球を中心とした星を求めての旅行記。
こんな書があったのかと…思わずぽちっと。
今月頭には藤井先生の遺志を継いだ『藤井旭の天文年鑑 2024年版』が発刊された。
有志により引き続き毎年刊行され続けるようだ。なんと素晴らしいことか。
藤井先生の著書の導きで気付けば星好き人生も年が明ければ66の斜陽の候。
いずれ叶うなら富士山を背景とした星景写真で毎年恒例のカレンダーを作成できれば…と。改めて星への誘いを授けてくれた藤井旭先生に感謝と哀悼を胸に暗闇の富士山麓へ向かふ。
2024年も倍旧のお引き立て賜れます様、改めまして宜しくお願い申し上げます。
以上
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OKADA Business Engagement Consulting
中堅中小IT系企業の顧問、相談役、アドバイザー、監査役、社外取締役等
累計29社
株式会社シンスター ブログに紹介記事掲載
SHINKAWA Timesに写真コラム掲載
マイナビニュース[携帯編]にインタビュー掲載
ITmedia+Dモバイルにインタビュー掲載
東洋経済ONLINE インタビュー掲載 2016年9月
東洋経済ONLINE インタビュー掲載 2018年6月
ITビジネス研究会 アフターコロナのIT産業『浮き彫りになった隣国との差・これから…』