【 エンド顧客悲鳴と2020後市場縮小? 】 DeleteOK! Okada private information 2018年10月

追い打ちをかけるが如くの台風24号。
被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

振り返れば豪雨、台風、地震と目を覆いたくなるような自然災害が続いたこの夏。

そのような中、各社より送られて来るメルマガに被災者、被災地へのお悔やみやお見舞いといった心配りの言葉が添えられているものも有れば、そのような配慮無く売らんがためのIT商材紹介に終始するものも多々。

テンポの速いIT業界の特性か…と残念に思うところです。

働き方改革等時間制約の締め付けが厳しくなればなるほど顧客接点を担う立場の方々も効率化と緊張の連続で本来お持ちのはずの優しさや思いやりの心をどこかに置き忘れ。

それも企業イメージの綻びの一つではあるまいかと…老婆心ながら。

”言ってなんぼでなく伝わってなんぼ”が尊敬する経営者からの30年前の教え。マネジメント層の方々におかれましてはここ最近配信されたメルマガを一度振り返ってみる心の落ち着きを秋の夜長にこそ提言しておきたいところ。

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【1】七十二候三十六景:メーカー各社フォトストレージサービスに思ふ
【2】2ndオピニオンをお願いできますか…エンド顧客悲鳴と2020後市場縮小?
【3】ITFB:ブロックチェーン推進協会技術応用部会長講演とCES2019視察(通訳付き)
【4】予告!Monaca開発パートナーミーティング&懇親会 11月下旬開催(予定)
【5】緊急!Japan block chain tech summit (ジャパンブロックチェーンサミット)

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【1】七十二候三十六景:メーカー各社フォトストレージサービスに思ふ

秋分末候水始涸(みずはじめてかるる)

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年寄り意地悪談義を少しばかり…

私は現在以下の写真アルバムを公開しています。

ともにNIKON IMAGE SPACEというニコンが提供するフォトストレージサービスを利用してます。

同様のサービスとして少し前にCANON iMAGE GATEWAY、確かオリンパスの提供するサービスも使った記憶が有る。

ただ私にとりましてはいずれも帯に短したすきに長し…がホンネ。NIKON IMAGE SPACEもたまたま関係筋から意見を求められたので慌てて登録し使ってみた…が実態。

正直、各カメラメーカーが提供する似たようなサービスは私にとっては無くても困らない…が本音です。一番の理由はどちらも保存できる写真の総数が2GB、20GM、10GBまで無料…といった容量制限が前提の点。

ちなみに私の写真データ総量は90GB。

提供するメーカー側からすれば無制限にお預かりする…はリスクに感じるのは当然でしょう、常識的には。

逆に使う側からすれば”いちいち選別してUPする”と言う行為は手間がかかるので結局、大して使わない、ひいては無くても困らない…といった流れに行き着く私です。

よほど”この機能が有るから手離せない”といったメリットが有れば話は変わりますが、これがまた日本の大手が提供するサービスらしいというか、横並びというか、護送船団方式というか、どちらもさほど変わり映えは感じられない。それこそかつてのGoogle Picasaの如く「無くなっては困る!」といった悲鳴には到底つながらない機能止まり。

自分の写真データはPCのHDD、外付けバックアップHDD、共有用に一部Googleドライブに収められている。

ブログやFacebookの写真は消えて無くなっても元データは残ってるので全く問題無し。アカウントを消してしまえば断捨離も簡単。笑

『外付けバックアップHDD、共有用に一部Googleドライブ』の代わりに、各カメラメーカーのフォトストレージサービスが容量無制限になりれば私としてはデファクトとして使いたい気はある。カメラメーカーが提供するだけあり写真が表示される画面周りのデザインやUIは美しいので写真が引き立つことは魅力です。

政府がAI戦略策定…といったニュースが流れたが”大量にデータを手にしたものが勝つ”と言われる時代。

容量制限に関する考え方が時代背景から妥当か否か、そもそもそのようなサービスを提供する目的はなんなのかをこれから先の事業戦略の視点で改めて吟味し、新たな機能の共創相手も吟味し、デファクト的立場を獲得するような考え方を各カメラメーカーが持ち始めれば面白いところ。

穿った見方になるが、片手間や他社がやってるから…で提供しても市場からはさほど注目されず、となればコストも手間も浪費の域を出ず、担当させられる社員は当事者としてニーズが解ってるであろうからモチベーションも上がろうはずもなく、三方一両損の好ましくないエコ環境につながりはしまいか。

昨年から意見を求められることが何度か続いたので年寄りの暴言ですが忘れぬうちにとメモを残しました。

提言の最後には『Google Picasa』と同等のアプリ及びサービスが有ると今からでも市場を席捲できるのでは…と私見を伝えてます。写真管理、写真共有と共にほどほど感が絶妙な”写真編集”機能。その使い勝手は”年金”カメラマン世代(写真機材投資世代)をまるっと取り込むことができるはず…と今でも感じてます。




【2】2ndオピニオンをお願いできますか…エンド顧客悲鳴と2020後市場縮小?

『2020後はリーマンショックまで行かなくとも景気及び市場は縮小するだろう。』

これは先日ITビジネス研究会「ニッポンIT産業の針路シンポジウム」ユニシス、NS-SOL、NRIの社長及び幹部から出た言葉。

更に『若手の切れ者は2020年を目途に海外転勤を希望し始めている。』だそうです。自頭の良い若い方々はボーダーレスに先へ先へと考えるのですね。驚

上記3社のような大手SIが、生業の主とする”大手エンド企業からの受注”はシュリンクする…と3経営者は言っているのだと私は解釈しました。

例えば大手エンド企業がITトレンドに乗りAIやらIoTやらのいわゆるPOC案件は経済の好悪で突然停止…といった例は過去にも良く目にした現象です。

大手SIにしても経費節減や外注金額の見直しなどに走るでしょうから”下請け”SI各社への皺寄せも今から想定しておかねばならないのではないかと。

となると「これからはエンド直案件の拡大だ!」との大号令も過去良く耳にしましたネ。笑

先日、ITビジネス研究会で”下請け脱却”について意見交換をしました。その際に青山システムコンサルティング(ASC)に寄せられる中堅企業層からの現実的な要望の実態、IT業界に対する悲鳴を一例として紹介しました。

その一部を紹介してみたいと思います。


  • 新素材開発製造業 経営企画本部 資本金50億超 約100名

『現在弊社で生産管理・原価計算システムの導入を考えております。弊社は新素材の開発・製造を行っておりプロセス型製造業です。こちらについてRFPの作成からベンダー選択に至るまでのアドバイザリーは可能でしょうか。また、可能でしたら見積りは概算でどれほどになるのか、8月○日までにお伺いしたく存じます。』

新システムの導入を検討しているが、「RFPの作成からベンダー選択に至るまでのアドバイザリー」とあるところから既存SIベンダーには何かしら一物を持っていることが浮き彫りになります。


  • 医薬品製造業 年商百数十億

『生産管理システムの刷新提案を各社に依頼中だが貴社にセカンドオピニオンとしての評価を頂く場合にはどのくらいの期間と費用がかかるのでしょうか。(コンサルタントの方には協力頂いていますがIT専業コンサルではない)』

社歴がかなり長い企業ゆえに生産系システムも何度か入れ替えながら、既存のSIベンダーとはあまりしっくりいってないことがセカンドオピニオンというキーワードの陰に浮き彫りになります。既に参画している経営コンサルはITが得意でないことも伺えます。


  • 資産運用管理会社 社員数300名

『Windows7サポート終了に伴い、弊社子会社の基幹/会計システムを刷新する必要があり、システム化計画書の作成を検討しております。その作成支援をお願いしたく、打ち合わせをお願いします。』

時間的余裕を持てない待った無しの状況におかれながら、何をどこから手を付けてよいか、既存出入りSIベンダーもシステム化計画までは相談ができない…といった状況が浮き彫りになってます。


  • 化学品製造業 資本金約4億 創業約100年

『弊社は○○県に本社がある製造業です。現在運用している基幹システムがWindows7のみの対応となっており、Windows10対応への改修には多額の費用がかかると言われております。

これを機に複雑化しているシステム(生産と販売が連動していない等)をシンプルに整理し、経営判断にも役立つシステムへの更新を検討しております。

社内にシステムに精通しているものがおらずベンダー任せの運用をしてきたためコンサルティング会社のお力を借りながらシステムの更新を進めていけたらと考えております。

つきましては、様々な課題を相談させて頂きたく、ご連絡を頂けると幸いです。宜しくお願い申し上げます。』

既存SIベンダーにも言い分はあろうとは察せられますがWin7→Win10へのシステム更改の見積で不信感を抱いてしまったのでしょうか?とは言え待ったなしの状況ですのでご担当の方の悲鳴のような印象が文面から感じられます。


このような声が青山システムコンサルティングに日々多々寄せられます。

「これからはエンド直案件の拡大が重要だ!」との大号令をお掛けになられるようであれば、”言ってなんぼでなく伝わってなんぼ”、SIベンダー目線でなく、上記生の声を受け止め臨むことが重要かつ大切な視点ではないかと思う所。参考になれば幸いです。


青山システムコンサルティングが中堅中小企業企業層の
ITリテラシ向上のために提供するサービス




【3】ITFB:ブロックチェーン推進協会技術応用部会長講演とCES2019視察(通訳付き)

ITビジネス研究会10月度例会は一般社団法人ブロックチェーン推進協会の森一弥・技術応用部会長様(インフォテリア)をお招きし「ブロックチェーンの最新動向」についてご講演頂きます。

限りなく改ざんが不可能、ダウンしない、安価なシステム構築費等の特徴を持つブロックチェーン技術を活用したアプリケーションが実証実験の段階から本格利用へと進み始めてます。クラウド同様にブロックチェーンに特化するインテグレータが登場し始めてます。

皆さまの、奮ってのご参加、お待ちしております。

日時 2018年10月24日(水) 15:30~19:00

   15:30 一般社団法人ブロックチェーン推進協会
            技術応用部会長 森一弥 氏
            テーマ【ブロックチェーンの最新動向】

   17:30 懇親会

会場:銀座キレイが丘(本館) 5F会議室 (5F-C会議室)
     東京都中央区銀座6-16-12 丸高ビル 5F (1Fがデニーズです)


詳細、お申し込みはこちら → https://it-biz.jp/event/531


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ITビジネス研究会 CES2019視察ツアー(通訳付き)

CES2019 表 CES2019 裏

CESといえば多くの出展企業がAIやIoT、AR/VR、ロボット、さらには自動運転やスマートシティ、デジタルヘルス、スマートホーム、5G(第五世代通信)といった最新のテクノロジーショーとしても有名ですが、もう1つ世界中のスタートアップ企業が数多く参加することでも話題となっています。

2019年は昨年の42カ国900社を超える事が予想されます。是非その目で明日の潮流を確認して下さい。

詳細、お申し込みはこちら → https://it-biz.jp/event/283

※ITビジネス研究会の理事やアドバイザーが帯同しますので辛口論評、辛口アドバイスをその場で聞けるところが本ツアーの魅力です。一般普通に参加よりメリット大。

個人で参加予定の方、企業で参加予定の方々はITビジネス研究会のツアーでCES2019参加を再考をお勧めします。




【4】予告!Monaca開発パートナーミーティング&懇親会 11月下旬開催(予定)

事前予告です。

Monaca開発パートナーミーティング&懇親会は11月下旬に開催に向け現在鋭意準備中です。

Monaca開発パートナー各社の皆様には是非ご参加賜りたくあらかじめ心積り頂き正式な日程案内が届きましたらスケジュール確保頂けます様何卒宜しくお含みおき頂きたくお願い申し上げます。

※当然私も会場に居りますので!(お邪魔かもしれませんが…)


Monaca開発パートナーミーティングでは、

  • Monaca開発チームからのお知らせ

    アシアル田中社長による米国、欧州からのCordva、HTML5関連のホヤホヤの現地最新情報、

    新機能のご紹介、今後の製品ロードマップを共有

  • Monacaマーケティングチームからのお知らせ

    塚田取締役による各種マーケティング施策、共同プロモーション企画等の紹介

  • 開発パートナー各社から情報共有

    成功例、開発事例、マーケティング展開等取り組みのご紹介

  • 懇親会

おおそよ以上のようなメニューになると思われます。

”懇親会”では昨今の人手不足からリソース確保の相談があちこちで行われ、開発協力、案件融通等各所で話が盛り上がります。

大型案件も耳にする昨今ですので懇親会では技術者同士積極的に名刺交換、ご交流されることお勧めします。

なお、現時点でMonaca開発パートナーに参画されてない方で強くご興味をお持ちいただきましたらこっそり私までご相談ください。出来る限り…。


【参考情報】 モナカプレス -アプリ開発者のための総合情報サイト-より

 2018年9月12日
 PWAで何ができる?国内のPWA対応サイト5選を紹介

 2018年9月27日
 3大JavaScriptフレームワークを比較。Angular/React/Vueの特徴を徹底レビュー!




【5】緊急!Japan block chain tech summit (ジャパンブロックチェーンサミット)

Japan block chain tech summit (ジャパンブロックチェーンサミット)
来る11月29日(木)9:00より秋葉原UDXにて開催されます。(日英中サイトが用意されてます。)

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大会主旨は、
『Japan Blockchain Tech summit(JBT)は、ブロックチェーン技術における、諸外国の次世代ITビジネスとその資本となる投資家と参加者の交流を持ってIT業界の技術を推進することを目指します。また、出展社と参加者の双方が商材に関して深い理解を得られるよう、仲介通訳者を常駐させ鮮明なビジネスモデルを視野に入れることでIT産業と参加者のさらなる交流強化に努めます。報道効果の面においては100を超えるメディアを招集し、広報活動することで将来のブロックチェーン産業における発展を推進します。』とのことです。公式サイトより引用

15~6年来の友人であり尊敬するビジネスマンのデジタルジャーナル創業者:李晨さんが主催者のお一人で本メルマガ読者の方々へのご案内申し付かりました。

こちら↓から事前予約 無料入場券申し込みができます。
http://summit.digitaljournal.jp/introduce-jp#12

またスポンサーもまだ募集中とのことスポンサーお申込みのご意向がございましたらこちら↓をご参照ください。
http://summit.digitaljournal.jp/sponsorship-jp

李さんより開催概要資料PDFを頂きましたのでこちらにUPしておきます。
https://drive.google.com/file/d/16Hfoa3As2XU8s6egOfVxO5ZepLjsfLHv/view?usp=sharing

李さんが運営するビットコイン技術|仮想通貨技術のデジタルジャーナル

上記に関しても、上記以外でも何かありましたら李さんへお聞きすることは可能ですのでお気軽にお申し付けください。恐らく当日は私もお招きを受けて会場にいると思います。ただ技術面は…もうほとんどわからないと思いますが。。。笑


今月は以上

┣ 本メルマガは、過去お世話になった方々、名刺を頂戴した方々に
┣ 連絡事項、情報、近況等を縁尋機妙・多逢聖因の観点から
┣ 1999年9月より不定期に配信させて頂いております。
┣ ご不要な場合には『配信不要』の旨、遠慮なく忌憚なくお申し付けください。
┣ 迅速に配信停止致しましてその旨ご報告申上げます。

岡田圭一 090-4923-4682
OKADA Business Engagement Consulting
中堅中小IT系企業の顧問、相談役、アドバイザー、監査役、社外取締役等 累計27社
マイナビニュース[携帯編]にインタビュー掲載
ITmedia+Dモバイルにインタビュー掲載
SHINKAWA Timesに写真コラム掲載
東洋経済ONLINE インタビュー掲載 2016年9月
東洋経済ONLINE インタビュー掲載 2018年6月