処暑の候、改めまして残暑お見舞い申し上げます。
さて、盆休みも兼ねこの夏の思い出に高尾山薬王院「髙尾山信徒峰中修行会」に参加して参りました。
http://www.takaosan.or.jp/taiken_shugyo.html
夏・秋年二回開催されるそうで今回は第102回とのこと。滝行、千巻経、写経、月輪観等々一泊二日修行の道。
今回のメルマガでは日頃のITネタから離れ「信徒峰中修行会」体験談、参考情報をご紹介したいと思います。
俗世から少しばかり離れることでまた新たなリズム、新たな視点が取り入れられれば幸いかと。
【1】髙尾山信徒峰中修行会 行程と臨む人々
【2】髙尾山信徒峰中修行会 準備のためのアドバイス
【3】髙尾山信徒峰中修行会 滝行、写経、千巻経でトランス状態
【4】髙尾山信徒峰中修行会 精進料理と食前食後の言葉
【5】髙尾山信徒峰中修行会 修了證を賜って
【1】髙尾山信徒峰中修行会 行程と臨む人々
男性43名 女性46名 計89名の方が参加されてました。
下は小学3~4年生の女の子から恐らく八十に近いご老女も。
40~50代の方が中心のように見られたが、母親と参加されている男子中学生や、一人参加の男子高校生などの姿も見られました。軽度の自閉症かと察せられるご様相の方も居られました。
場違いな感じでしたがロックシンガーの様な出で立ちの方も。
複数名で参加されている方もいますが全体の半数以上は私と同じく一人参加の方ではないかと感じられました。
1日目
時間 | 行程 | 場所 |
8:00 | 集合・受付 | 高尾山麓不動院 |
9:00 | 開会式 | 高尾山麓不動院 |
9:30 | 行程説明 | 高尾山麓不動院 |
| 修行についての心構え等説明 | 高尾山麓不動院 |
11:00 | 昼食 | 高尾山麓不動院 |
11:30 | 回峰行 | 高尾山自然研究路 |
12:00 | 滝修行 | 男 琵琶滝 |
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| 女 蛇滝 |
14:30 | 滝道場発足 | 高尾山自然研究路 |
15:30 | 薬王院本堂到着 |
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15:45 | 薬王院坊入 | 大本坊大玄関前 |
17:00 | 千巻経 | 薬王院大本堂 |
18:00 | 夕食 | 客殿大広間 |
18:30 | 入浴 |
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20:00 | 瞑想 | 薬王院大本堂 |
21:00 | 消灯 |
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2日目
時間 | 行程 | 場所 |
4:00 | 起床 |
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4:30 | 月輪観 | 薬王院大本堂 |
5:30 | 勤行 | 薬王院大本堂 |
| 諸堂参拝 | 境内各諸堂 |
7:00 | 朝食 | 客殿大広間 |
8:00 | 写経 | 有喜閣 |
10:00 | 法話聴聞 | 有喜閣 |
12:00 | 昼食 | 客殿大広間 |
13:00 | 薬王院発足 | 高尾山1号路 |
13:30 | 金毘羅社 |
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15:00 | 柴燈大護摩 | 山麓宿舎跡 |
15:30 | 閉会式 | 高尾山麓不動院 |
事前案内書や開会式の際に配布される要項には以下が明記されてます。
・修行中は私語禁止とします。
・山中及び参道歩行時は一列もしくはに列にて歩行とします。
・写経終了後は先達(せんだつ)からの指示が有るまでは自席にて待機(私語禁止)
・宿坊におけるジュースの自動販売機の使用を一切禁止します。
・修行中は参加者を修行者として対応させて頂きます。
初心者ながらも修行は修行ですから”謹んで参加させて頂く”謙虚な心が大切かと。
【2】髙尾山信徒峰中修行会 準備のためのアドバイス
まずは申し込みについて。
ホームページに申込用紙のPDFがUPされてます。
http://www.takaosan.or.jp/taiken_shugyo.html
そちらを官製葉書にプリントアウトし必要事項を記入し薬王院宛郵送します。
ホームページに申込み締切日が記載されてますのでご留意ください。
今回は締切日が7月31日(火)必着でしたので、7月上旬には申込み葉書を送ったのですが特に連絡など無く、不安に感じ電話をしようかと思っていた所、7月30日に薬王院から封書が届き下記の様な受書と工程表が送られてきました。
慌てずに果報は寝て待てという、これも教えなのでしょう。
以下持参物一覧について留意点を何点か。
『運動着、運動靴』
集合場所の高尾山麓不動院に到着して一番に男性女性の部屋が分かれてますのでそこで着替えをします。
本格的な山伏装束の方も居たりして少々驚きますが普段の出で立ちでなんら問題はありません。
しかし修行ですのでやはりおとなし目の色合いが適切かと思われます。
私は薄グレー七分丈トレーニングパンツに白系Tシャツで過ごしました。
残暑の山歩きでかなり大汗をかきますのでTシャツ・タオルは2~3枚有った方が無難です。
『寝巻』
8月とはいえお盆過ぎの高尾山の夜はかなり涼しかったです。
寝具が敷布団にタオルケットだけでしたので薄手の長袖スエット上下を持参し正解でした。
『滝行用の下着』
これには私も悩みました。
幼少期、祖父母の実家で祭りの際に褌を締めた遠い記憶はありますが、やはり物心ついてからの人生としては
初の褌かと一瞬緊張しました。正直締め方もよくわかりません。
色々と調べたところ白い下着であれば構わぬようなので、白のトランクス型の下着を持参しました。
実はこの”白のトランクス”が意外と見つけにくかったです。トランクスと言えばほとんどが柄物。
ようやく探し当てたのが新宿京王百貨店6階紳士服売り場下着コーナー。
レナウンのBoxer Fantasiaというブランドで一枚1050円也。
当日着用と着替え用で計三枚用意し正解でした。
『雨具』
荷物を背負っての山歩きです。当然傘などは使えません。カッパが必需品になります。
ザックを背負った上から羽織れるサイズのものを用意しておくとよいでしょう。
で、実は初日は滝の様な雷雨に見舞われました。夏の終わりの山の天候は変わりやすいので。
『輪袈裟、念珠、錫杖、法螺貝』
と、受書には書かれておりますが当然そのようなものは持ち合わせてませんでしたが持参せずとも全く問題はありませんでした。
※般若心経
開会式の際に配布される要項には般若心経が印刷されていますが二日間唱えっぱなしの状態になるので予め覚えておかれた方が心掛けとしてはより好いのではないかと。
※その他経文
色々調べて以下の経文もあらかじめ覚えてから参加してきました。
南無帰命頂礼(なむきみょうちょうらい)飯縄大権現(いずなだいごんげん)
慙愧懺悔(ざんぎざんげ) 六根罪障(ろっこんざいしょう)
滅除煩悩(めつじょぼんのう) 滅除業障(めうじょごっしょう)
南無大聖不動明王(なむだいしょうふどうみょうおう)
※不動明王真言
ノウマク・サンマンダバザラダン・センダ・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン
此方は次回までに覚えておこうと参加して感じました。
【3】髙尾山信徒峰中修行会 滝行、写経、千巻経でトランス状態
一泊二日全行程を振り返ると『滝行、写経、千巻経』が印象深かったです。
〓滝行〓
高尾山麓琵琶滝にて執り行われました。
麓を出立し琵琶滝に向かう山中途上から曇が湧きだし琵琶滝に到着したとたん激しい雷雨。
用意されている行衣に着替え、作法の手ほどきと行場の清掃を行っている最中はまさに滝の様な豪雨。
琵琶滝では通常滝壺に据えられている石台に座して打たれるとのことであったが、豪雨により見る見るうちに落水量が増え、座して打たれることは危険との判断で立って打たれることとなりました。 素人目でも普段見ている琵琶滝の五倍くらいの水量と大瀑布に正直驚きました。
行場の入り口に据えられている二本の石柱が結界となります。
結界の前で、まず先達修験者が両足、背中を塩で清めてくださり、桶に汲んだ水を南無大聖不動明王(なむだいしょうふどうみょうおう)と大声で唱え右足、南無大聖不動明王と唱え左足、同じように唱えながら右肩、左肩、最後に南無大聖不動明王えい!と唱え頭からかぶります。
次に行場の手前に祀られている先達修験者たちの慰霊碑に二柏手と南無大聖不動明王と大声で唱えること7回。
結界を超えて滝壺まで降りる。
気のせいかそこで空気感が変わったのを感じました。大瀑布が生み出す風圧からでしょうか、ゾクッと感じました。
先達に手を引かれ滝の正面に立ち滝に向い南無大聖不動明王と大声で唱える。
滝を背に落水地点の跳ね返りを浴びる位置に手を引かれ立ったが大きく足を踏ん張らないとまさに弾き飛ばされるほどの水勢。その私に向け先達がえいえい!と気合いをかけつ経を唱える。それに対し私も南無大聖不動明王と大声で返し続ける。
立っているのもやっとの状態で大声で南無大聖不動明王と唱える続けどのくらいであろうか、先達が手を引いてくれ滝壺から出る。およそ1~2分だったのだろうか。大声を出し続けちょっとした酸欠状態と瀑布の轟音と水しぶきでちょっとしたトランス状態。
よたよたしながら手をついて石段を登り再度結界を超え現世に戻る。
入る際と同じく、先達の修験者たちの慰霊碑に二柏手と南無大聖不動明王と大声で唱えること7回で滝行は終了。
自慢ではないが日頃俗世でカラオケサザン100連曲を自負する身ゆえ一番最初の両足肩のお浄めの際からそれなりの声量と気合いで南無大聖不動明王を唱えられたことは間違いない。ゆえに先達さんの導きも他の方に比し私に対しては丁寧だったように感じたのは気のせいか。とてもとても印象深い有難い時間を過ごせました。
なお男性・女性別々の場所で執り行われますので女性の方もご心配なく。
女性の方々は蛇滝にて執り行われましたが落雷の危険から一時避難したとか。まさに難行苦行そのもの。
http://www.takaotozan.co.jp/cource/img/cource_map.pdf
〓千巻経〓
有能な知己が私よりも先に鬼籍に入る節目に般若心経くらいは手向けてあげられるようにと、BlackBerryBold9000に経文と音源を入れて持ち歩き覚えたのいつの頃だったか。
葬儀法事の折にはささやかにお唱えすることはあるが大声で何十回も唱えられる場というのはそうそう無い。
滝行が終わり薬王院に到着し、しばし休憩の後、高尾山薬王院有喜寺、御本尊飯縄大権現像が祀られる大本堂にて総勢100名以上での般若心経読経が大太鼓、護摩火と共に高尾山中にこだました。私もあらん限りの声量で腹の底から無心に唱え続けて約40分、20回位だろうか。ここでもちょっとしたトランス状態。
大音響が静まったと同時にカナカナカナカナ…と、ヒグラシの声が心に沁みる。
〓写経〓
約1時間半、座ったままの状態で般若心経を一字一句たがわずに写す、写す、写す。
こういった時間も最近は無かったなぁと思いつつ。
半紙は二枚配られたので、家で私の無事を待つ家内と娘の健康祈願を爲書きして一枚づつ土産にと気合いを入れて取り組んだのです残念ながら時間内で一枚半が限界だった。
さて果て困ったなと思案していたら、「写した物はお焚き上げするとのことで納めてください。」とのこと。
納めてしまっては家内と娘に証拠が見せられないと思い、慌てて写真に収めました。
その昔段持ちでしたので、初体験ながらもまぁまぁの出来かと。
かなり集中した一時間半でしたので終わった時に頭痛を感じました。もしかして何かが抜けたのだろうか。
【4】髙尾山信徒峰中修行会 精進料理と食前食後の言葉
食事は当然精進料理ですが夕食、朝食、昼食全て大変美味しく頂きました。
味も造りもとても丁寧で旨かったです。
食事の前後には手を合わせ以下挨拶を唱えるのですが、善き言葉なので小さなお子様がおいでになる読者の方にはご参考になるのではなかろうかと。
【5】髙尾山信徒峰中修行会 修了證を賜って
二日目、山中より麓に降り柴燈大護摩が終わり閉会式にて修了證を賜り全行程が終了となります。
普段とは異なる環境に身を置けて善き時間を過ごせました。
回りの方々も修行の心で参加されているので互いに干渉は少なく無理して会話をしたりする気遣いも不要。
最低限のマナーだけで言葉は事足り、お経以外はほとんど言葉を口にしない時間を過ごせました。
気になると所と言えば、参加経験の豊富な方々で装束はまさに絵に書いたような山伏修験者の姿形なのですが、
顔見知り同士がすぐに塊となってしまい消灯時間が過ぎても周りを気にせず遅くまでおしゃべりに花を咲かせていた。
して内容は自慢話やよいしょの話し。何処へ行ったとか、法具の値段とか、さすが〇〇さんすごい~といった、まさにその辺で聞える井戸端会議、煙草部屋雑談。ようするに姿形だけでは煩悩から離れられないのが人間という、これもありがたき教えですかな。
上記は男性群の話しですが女性群も同じく修験者装束を整えていながら写経が終わったらおしゃべりが始まったり。
結局先達修験者から大声で怒られていたが。
男女とも比較的身なり・形から入っている輩が今一つ”お教え”がお分かりで無い様に感じたのが正直な感想。
して私自身は何か悟れたか?開眼は出来たか?と家に戻って家内と娘に問われたが正直残念ながら何も。。。
根っからの煩悩・凡人ですので、私は。
ちなみに参加費用は15,000円です。 お薦めします。
以上
┣本メルマガは、過去お世話になった方々、名刺を頂戴した方々に
┣連絡事項、情報、近況等を縁尋機妙・多逢聖因の観点から'99年9月より
┣不定期に配信させて頂いております。(今月の配信先数は1,758件です。)
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┣即刻メーリングリストよりアドレスを削除しその旨ご報告申上げます。
岡田 圭一
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